ポール・スミス 2021年秋冬メンズコレクション – 花の記憶──サブカルチャーに捧げるオマージュ

ポール・スミス(Paul Smith)の 2021年秋冬メンズコレクションが発表された。

“サブカルチャー”の記憶

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今季のポール・スミスの製作の源泉となったのは、過去50年にわたる自身のデザインに影響を与えてきた“サブカルチャー”の数々だ。英国テーラリングのデザインを基調としつつ、サブカルチャーといういわば自身の“記憶”に息吹を吹き込んでゆく。

サブカルチャーの気分を取り込む

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サブカルチャーの要素は、コレクションのキーとなるウェアにふんだんに散りばめられた。たとえばクラシカルなタータンチェックのテーラードジャケットは、英国の2トーンバンド「ザ・スペシャルズ(The Specials)」を彷彿させるものだ。

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一方、ゆったりとしたウールコートや、ヴィヴィッドなオレンジカラーとすっきりとしたフォルムでスタイリッシュに仕上げたドンキージャケットは、80年代のニューロマンティックに触発。また、シルクパジャマには70年代サイケデリアの気分を反映させるなど、過去のモチーフをふんだんに取り入れた。

ストライプ変奏

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他方で、ポール・スミスを象徴するモチーフにも変奏を加える。モヘアのニットやカーディガンに採用したストライプ模様は色鮮やかであり、パンクで溌剌とした表情に。ブラウンやパープルといった温かみのあるカラーパレットのなかに、オレンジやレッドといった色彩が鮮烈なアクセントを添えている。

花柄、過去と現在

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また、花柄はすっきりと上品であるというよりむしろ、闇夜の底に沈んだようなダークな雰囲気を湛えている。黒を基調としたレザーコート、ブルゾンやシャツには、色彩に変調をかけたかのように揺らめく花を大胆にプリント。その一方でハワイアン風の花柄は、ヴィンテージシャツを彷彿とさせるレトロなムードを漂わせた。

記事の転載元:https://www.fashion-press.net/news/69152

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